2010年4月26日月曜日

女風呂の怪? - 05 -




前回の続きです

北陸出張の時 お風呂の中で 

凄い女性と出会いました



B子ちゃんやC子ちゃんもその仕草に気が付いて 首をかしげたりして
私のところに来て 早く出ましょうよと 催促されたの


半纏を羽織って支度が出来ると 
出入口でスリッパを履きガラス戸を開けると 男の人が立っているの

ごつくてでっぷりお腹 その人も湯上りみたいで シャボンの香がしたわ
エレベーターを待つ間も その男の人が気になって 時々後ろ向き
なかなか来ないエレベーター 上の階で止まりっぱなし なあに もう

ようやく 箱が来ると扉が開いて 私達3人が乗り込みました
行き先階の丸いボタンを押すと 
さっきの男性が手を伸ばして 扉を開放しているの えっーなあに

そうすると あの女性がニコニコして 男性のリードで乗ってきたの
「いやぁー ごめんごめん この人を待っていたんです」
その男性 私に頭をペコペコ下げながら謝ってくれたわ

「御免なさい 随分と待ったでしょ 寒くなかった」
「うん 大丈夫さ 僕もつい今しがた着たんだよ でも10分遅れたよ」
「いいのよ 私も遅れたから おあいこでしょ 優しいのね」
「そうしたら ラウンジで呑み直そうか?」
「嬉しいわ 夜景を見ながらカクテルを頂くなんて 幸せよ」

確か話の内容はこんな感じでした
B子ちゃんやC子ちゃんは 無言でお互いの顔を見ていて
私にもアイサインを 出してくるの
もう あの変貌ぶりには お腹を抱えて笑いたいくらい

私達の階に止まり 箱から降りると 二人は更に上層階に行きました

B子ちゃんやC子ちゃんは扉が閉まった瞬間に 大笑い
私も つられて大笑いをしてしまいました

直ぐに寝られそうも無いので 私の部屋でビールで乾杯をしました
おつまみは当然 謎の女性

「でも ジャグジーの時 おっかなっかったなぁー」
「そうよ 彼女 最初にC子ちゃんを睨んだでしょ その後私よ」
「でも どんなところで働いているんだろう」
「きっと お水よ あの男の人はお客じゃないの きっと」
「そうかぁ そうね お水っぽかった うん きっとお水ね」

「ねえねえ 帰り際に時計を見ていたでしょ あれって もしかして」
「そうね きっと男の人を待たせる為に 時間調整したのかしら」
「だとしたら 男の人 可哀想よね」
「ねえ あの女の人 本気じゃないんじゃないの」
「なんで???」
「だって 好きな人だったら 私の場合は逆に男風呂で待つわよ」

「そうかぁー C子ちゃんだったら そうするわけね、、、
私もそうするかなぁー 男風呂に入ったりして ははは」
「わぁー B子さん そんな事するの」
「ははは 嘘に決まっているでしょ でも 待たせる事はしないと思う」
「うーん なんだか 余計にあの男性が哀れに感じるわね」
「そうね 見てはいけないものを 見ちゃった感じね」

B子ちゃんやC子ちゃんは 謎の女性と男性の事で話が盛り上がり
缶ビール1本が 3本呑み終わり ようやく私を解放してくれました


北陸 謎の女性でした




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